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廃棄物となる牡蠣殻を有効活用した新商品開発支援について

 株式会社せとのわ(岡山市北区本町2-5 ちゅうぎん駅前ビル607 代表取締役 小林靖典)は、ろう石クレー・胡粉の製造販売を行っている、山陽クレー工業株式会社(備前市吉永町南方840-1 代表取締役 瀧本弘治)に対し、牡蠣殻粉末を使った新商品開発支援を行いましたのでお知らせします。

 開発された新商品は(1)海洋廃棄物(牡蠣殻)の再資源化と(2)脱炭素社会の実現のためプラスチックの使用量を抑えることを目的とした「牡蠣殻粉末を51%練り込んだボールペン」です。

 牡蠣は全国で年間約15万トンが収穫されており、その総量の約8割が殻と言われています。環境省が定める「漁業系廃棄物処理ガイドライン」では、養殖過程で出た牡蠣殻は廃棄物処理法に基づき処分することが求められており、各産地では廃棄方法が喫緊の課題となっています。そのような中、全国有数の産地である岡山県においても相当数の牡蠣殻が発生しており他の産地と同様の課題を抱えています。

 牡蠣殻粉末は従来から塗料・顔料等として活用されており、近年では農業飼料としての活用も普及してきています。用途が多様化している中、同社の独自技術である「微細粉末化」により荒い粉砕では除去できなかった牡蠣殻に付着するマイクロプラスチック片や藻を取り除くことができ、ミクロン単位の高品質な炭酸カルシウムを作ることができます。これによりケミカルやヘルスケア分野での活用も今後期待されています。

 今回まずは、開発された同商品を弊社参画企業5社、株式会社中国銀行(岡山市北区丸の内一丁目15番20号 頭取 加藤貞則)、株式会社山陽新聞社(岡山市北区柳町二丁目1番1号 代表取締役 松田正己)、株式会社天満屋(岡山市北区表町二丁目1番1号 代表取締役 江國成基)、株式会社アイディーエイ(岡山市北区下中野510番6号 代表取締役 山田祥)、株式会社中国四国博報堂(広島市中区大手町三丁目7番5号 代表取締役 左近成弘)で利用します。

 今回の新商品開発はSDGs(持続可能な開発目標)の#9.産業と技術革新の基盤をつくろう、#12.つくる責任 つかう責任、#13.気候変動に具体的な対策を、#14.海の豊かさを守ろう の観点も踏まえ、牡蠣殻の今後の利用領域拡大に向けた第一弾としての取り組みとなります。

 

【新商品 概要】

     ・新  商  品  牡蠣殻粉末入りボールペン
     ・販  売  者  山陽クレー工業株式会社(岡山県備前市吉永町南方840-1)
     


 

【山陽クレー工業 概要】

     ・会  社  名  山陽クレー工業株式会社
     ・代  表  者  代表取締役 瀧本 弘治
     ・所  在  地  岡山県備前市吉永町南方840-1
     ・設     立  1940(昭和15)年8月1日
     ・事 業 内 容  ろう石クレー、カオリン、タルク、セリサイト、胡粉の製造・販売
     ・H     P  http://www.sanyou-clay.com/

 

(参考)【リリース】20211124_新商品開発支援

 

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