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未利用農地で培養したコケを使って新産業を創出するプロジェクトを開始
株式会社せとのわ(岡山市北区本町2-5 ちゅうぎん駅前ビル607 代表取締役 小林靖典、以下「当社」という。)は、地域の未利用農地を活用し、地域の新産業を創るというプロジェクトの趣旨に賛同し、真庭市の未利用農地で培養されたコケ原糸体を協働で製品化・販売していくチームに参画いたします。
同チームはプロジェクトとして、KOBASHI HOLDINGS株式会社、株式会社ジャパンモスファクトリー、真庭市、農事組合法人寄江原、当社で組成され、今後、真庭市から未利用農地で栽培したコケ原糸体を使って新たな産業の創出を進めてまいります。
プロジェクト始動に先駆け、KOBASHI HOLDINGS株式会社と株式会社ジャパンモスファクトリーは、同市の未利用農地にて、あぜ塗り技術を応用した培養プールで、循環型バイオ液肥を使ったコケの大量培養の実証実験を実施し成功しました。今後は栽培したコケ原糸体を農事組合法人寄江原でコケを栽培し、当社も連携し、コケ製品を開発して販売先の整備を行ってまいります。岡山の企業・団体を中心に複数の組織が協働することで、農家の収益創出に寄与し、サステナブルな地域循環社会の実現を目指します。
【背景】
農業就業者の高齢化・減少にともない、耕作放棄地が増加しており、その面積は全農地面積の約1割を占める42万3千ha(*¹)に達しています。耕作放棄地の増加は、農業の生産性低下につながり、また病害虫や有害鳥獣の発生・廃棄物投棄の誘発など周辺農地や生活環境へ悪影響があります。
KOBASHI HOLDINGS株式会社は、耕作放棄地を含む未利用農地の新たな活用方法を見出し、農家の収益性を高めるべく、水田造形のあぜ塗り技術を応用したあぜ型培養プールでの藻類培養に取り組んできました。あぜ型培養プールは、コンクリート製プールに比べて、短工期かつ低コストでの培養が可能で、原状回復が容易なため、必要な時に造成して元に戻せるメリットを有しています。
今回、耕作放棄地の課題を抱える真庭市の協力により、農業用圃場で藻類等の培養の実証実験に成功しました。
【コケの大量培養の実証実験 概要】
実証実験では、KOBASHI HOLDINGS株式会社が農地転用手続きを完了した真庭市の農業用圃場(*²)に耕うん作業を施し、水田造形のあぜ塗り技術を応用した培養プールの外枠を造成。そこにビニールシートを施工し、攪拌用パドルを設置して、藻類等を培養。
農業用圃場で株式会社ジャパンモスファクトリーと、真庭市が製造した循環型バイオ液肥を使用し、コケ原糸体の培養に成功しました。
(*¹)農林水産省「荒廃農地の現状と対策」 2021年4月
(*²)場所:真庭市/面積:9.1㎡(2×5m)/期間:2021年7月4日〜同年7月28日
【プロジェクト参画企業・団体】
・KOBASHI HOLDINGS株式会社
代表者:代表取締役社長 小橋 正次郎
所在地:岡山市南区中畦684
グループ:小橋工業株式会社、小橋金属株式会社、コバシ倉庫株式会社、KOBASHI ROBOTICS株式会社
▶プロジェクト役割=未利用農地活用のための環境整備、あぜ型培養プールの造成
(ご参考)【リリース_KOBASHI HOLDINGS】未利用農地から「コケ」で新産業を創出
・株式会社ジャパンモスファクトリー
代表者:代表取締役 井藤賀 操
所在地:埼玉県和光市南2-3-13 和光理研インキュベーションプラザ408号室
事業内容:植物素材の製造・加工
環境改善素材として、コケの原糸体を製造・加工する環境系の理研ベンチャー
▶プロジェクト役割=コケ原子体の大量培養
(ご参考)【リリース_JMF】真庭プロジェクト
・農事組合法人寄江原
代表者:代表理事 矢萩 正孝
所在地:岡山県真庭市下方1488
事業内容:真庭市での農産物栽培
▶プロジェクト役割=コケ原糸体の栽培
・株式会社せとのわ
代表者:代表取締役 小林 靖典
所在地:岡山市北区本町2-5 ちゅうぎん駅前ビル607
事業内容:地域商社事業
株主:株式会社中国銀行、株式会社山陽新聞社、株式会社天満屋
▶プロジェクト役割=コケ製品の企画および加工・販売先の整備